前回のスローガンに続き、経営理念(Misson, Vision, Value)について考えや想いを説明させて頂きます。
Mission:存在意義
「企業の発展を通じ地域経済活性化・雇用拡大に貢献します」
『地域活性化』はよく目にすると思いますが、「地域で儲けを分かち合う」ことを強めに出すため『地域経済活性化』という表現にしています。その後に『雇用拡大』と続くのは、儲けを分かち合う先は人財(報酬増・新規採用)まで届いて欲しい、という想いを持っております。
Vision:目指す姿
「経営者、従業員、顧客が喜びをもって仕事に向き合うことが出来る経済圏へ」
目指す姿は、経営者、従業員、顧客が各々の立場で満足した状態で仕事に向き合うことが出来る経済圏です。近江商人の『三方よし』をベースとした考え方です。それぞれの立場で満足するとはどういうことか?私は以下の様に定義しています:
1)経営者の満足した状態:利益が十分に出ており、ビジョンが達成出来ている状態
2)従業員の満足した状態:仕事にやりがいを感じ、生活に不安の無い報酬が得られている状態
3)顧客の満足した状態:期待を超える商品・サービスに価値を感じており、継続して取引したいと考えている状態
ポイントは『会社が正しく儲ける』ことです。従業員や顧客の利益を移転させたり損ねることで儲けるのではなく、新たな価値を創出することで儲ける。会社が提供する商品やサービスを通じて、それに関わる方々が喜びを日々感じながら仕事に従事する経済圏を目指していきます。
Value:価値基準
✓経営者の理念に基づいた強みを共に磨き上げます
経営者の数だけ個性があり、同業であっても会社によって大きく経営哲学は異なっています。『クセ』と言われることがあっても、それは会社の個性であり、個性を尖らせて儲かる仕組みを作り上げることが究極的なゴールだと考えます。
「理想論を掲げても、やっぱり現実は違うので…」と経営者の方に言われたことがありますが、現実とのギャップがあるからこそ打ち手がありますので、ヒアリングの際には遠慮なく夢や志をお話頂ければと思います。
『弱みはそれなりに、強みはとことん磨けば良い』と考えています。
✓定量的で実行可能な具体的提案を行います
コンサルタントの価値は分析家に留まらず、具体的な提案を差し上げてこそだと思います。その際、業績に与える影響をきちんと説明できることまで含めての提案だと考えています。売上高のみならず営業利益、キャッシュフローまで試算するよう心掛けています。また重要なことは、「納得感が高い提案になるよう仕上げる」ことです。ロジックを前面に出したとしても、経営者が腹落ちした上で実施したいと思える施策でなければ、会社での実施スピードや発現効果も低減してしまう可能性が高いからです。
一方で、「今回は実行しない方が良い」という提案をすることもあります。補助金申請では申請額を増やすことでコンサルタントの売上となる手数料の原資が増えますが、ビジョンに反したり資金繰りに行き詰まる等、経営上のリスクがあるならば見送りの判断に至る場合もあります。
✓変わりゆく法規制や外部環境への絶え間ない学びを実践します
「経営者はとにかく忙しい」ーーーだからこそ、お手伝いする意味があると思いますし、経営者がマネジメントに集中できる環境を用意することもコンサルタントの役割の一つだと思います。機会と脅威が変化した場合、昨年まで見送っていた施策が今年は最善手になる(逆も然り)こともあり、実務以外でも研究会等を通じて事業を取り巻く法規制や外部環境について研鑽を積んで参ります。